飼料価格の高騰などが、畜産農家の経営を圧迫しています。このような中、今年初めてとなる子牛市場が16日から宮城県美里町で始まり、1頭あたりの平均価格は去年の同じ時期と比べ1割ほど下落しました。
美里町のみやぎ総合家畜市場では、関係者らが三本締めを行なって初競りを祝いました。このあと、さっそく登米市や県南地域などで育てられた生後10か月前後の子牛およそ370頭が次々と競りにかけられました。
JA全農みやぎによりますと、新型コロナウイルスの影響による牛肉の消費低迷で市場価格が下がっている上、ロシアによるウクライナ侵攻や円安で飼料価格が高騰していて、畜産農家の経営は厳しさを増しています。
登米市の畜産農家:
「全国から購買者に来てもらい、値段がいくらでも高くなってもらいたい」

16日の初競りでは、一頭あたりの平均価格が、去年1月と比べておよそ▼6万5000円安い▼66万3000円ほどで取り引きされました。

JA全農みやぎ 大友良彦県本部長:
「(牛肉の)消費拡大をしたい。そのことが牛肉の枝肉価格の回復にもつながり子牛価格の回復にも大いに期待できる姿になると(期待する)」
子牛市場は、19日まで行われ、およそ1200頭が取り引きされる予定です。














