高校球児ならぬ高校牛児…。みなさんは和牛の甲子園をご存じでしょうか。農業の将来を担う高校生が、和牛の品質や、地域の特色を生かした飼育方法を競う全国大会に出場します。大会直前、生徒たちの意気込みを取材しました。
富山市にある富山県立中央農業高校。授業の一環として生徒たちが和牛の飼育に励んでいます。そして、この牛が今月19日東京で開幕する和牛甲子園に出場します。
和牛甲子園とは、全国の農業高校の生徒たちが育てた和牛の、品質を競う大会です。今回で6回目をむかえますが、富山の中央農業高校は初回から出場。ですが、そろそろ入賞したいところ…。
今回出場する、牛…。生徒たちが、2年8か月かけて、育ててきました。それだけに…。
中央農業高校3年 三浦颯真さん:
「愛着がわくと、どうしても出荷するときに寂しい思いになってしまうというのがあって、基本は番号で『77』(なななな)と呼んでいます」
中央農業では、初の入賞を目指し、今年度から餌として「酒かす」を与えています。これは特産、「とやま和牛 酒粕育ち」と同じ育成方法で、ジューシーでやわらかく、脂の甘みが強くなるといいます。
中央農業高校3年 三浦颯真さん:
「酒粕育ちの代表として出てもらって、いい結果残してもらえればいいかなと思っています」
3年間近く大切に育ててきた「77」(なななな)。大会前、最後のブラッシングを丁寧にかけます。
中央農業高校3年 三浦颯真さん:
「がんばってきてくれというという言葉が一番大きいですね」
中央農業高校3年 田之岡晴輝さん:
「正直、寂しさというものがあるんですけど、やっぱりおいしいお肉になって少しでも消費者を笑顔にしていただけたらと思う」
全国40校が出場する和牛甲子園は、19日開幕し、20日に審査結果が出ます。
生徒たち:
「優秀賞とるぞー。おー」