こちらの2億4071万という数字は、去年1年間に福島県内で起きたなりすまし詐欺の被害総額です。
県警察本部によりますと、おととしに比べておよそ1割減ったものの、過去3年間は2億円以上が続いていて、依然深刻な状況です。
こうした中、警察は被害を食い止めようと、福島市で新たな取り組みを始めました。
タッグを組むのは、あるキャラクターです。
「被害にあわないようにお気をつけください」
福島市の飯坂温泉で行われた、なりすまし詐欺の啓発活動。

平岡沙理アナウンサー「飯坂温泉で配られているのは、こちら!警察官の格好をした温泉むすめの飯坂真尋ちゃんが描かれたタオルです。」
タオルにデザインされているのは、飯坂温泉をPRするキャラクター飯坂真尋(いいざかまひろ)ちゃんです。
全国の温泉地に120人以上いる温泉むすめのうち、警察とコラボレーションするのは全国で初めて。
タオルには、福島北警察署オリジナルの飯坂真尋ちゃんと共に、「なりすまし詐欺は許しま泉(せん)っ!」と書かれています。
この取り組みは、警察から衣装やポーズなどデザイン協力の依頼を受け、福島学院大学の荻野愛生さんが制作したものです。
午前中にはお披露目会も行われ、警察や制作を担当した学生など、関係者15人が参加しました。
福島学院大学情報ビジネス学科・荻野愛生さん「そのタオルを使う人が詐欺を起こさない、または引っかからないようになってほしいなという思いで作らせていただきました」
福島北警察署・大河内秀崇署長「電話で言われた内容をうのみにしないで、ひと呼吸おいて家族あるいは警察の方に相談していただきたい」
完成したタオル600枚は、17日から飯坂温泉などで無料配布されるということです。














