“県民限定”格安宿泊サイト開設…登録者数が急増

一方、今年6月にサービスを開始した宿泊施設の予約サイト「温泉ぱらだいす大分」も、驚異的な勢いで利用者を増やしています。

最大の特徴は、各宿が“大分県民限定”「思い切ったお得なプラン」を設定している点にあります。物価高の中で注目される「安近短(安くて・近くて・短い滞在)」の旅行需要をターゲットにしています。

参加している宿の一つ、別府市の「両築別邸」では、通常の和室の価格のまま「プレミアムルーム」へグレードアップし、さらに食事もグレードアップされるという、他サイトには出ない限定プランを掲載しています。

両築別邸 緒方真美社長:
「『この際、来たことのない人がみんな来てくれればいいじゃないか』と思いました。ちょっと社内では反対もありましたが、少しでも楽しんでもらえたらと価格を下げています」

「温泉ぱらだいす大分」は、サービス開始からわずか約1か月で1万9000人以上の県民が会員登録しています。

家族やグループでの宿泊予約という性質上、1会員=1世帯の利用と仮定した場合、大分県内の全世帯数(約50万世帯)の実に「26世帯に1世帯」がわずか30日の間に登録した計算になり、異例のロケットスタートを切っています。

さらに、登録だけに留まらず、同サイトを通じた実際の宿泊予約はすでに700件以上に上っています。

サイト運営のパムローカルメディア 荒井美由紀マネージャー:
「物価高で情勢が不安定な中、県民の皆さんでしたら『安近短』で来ていただける。そこをターゲットにすることによって、お互いウィンウィンな関係が築けるのではないか」

「県民の皆様の『県内を旅行したい、泊まってみたい』という期待感が会員数にも表れていると思います。県内を旅することで宿を元気にし、その先には地域全体を元気にするというところが一番のポイントです」

ふるさと納税の活用や、地元密着型の格安宿泊サービスなど、時代に合わせた新たな旅の形は、今後さらに注目を集めそうです。