物価高が続く中、大分県内で観光需要の喚起を狙った新サービスが注目を集めています。旅先での支払いを、後からふるさと納税に充てる画期的な取り組みや、県民限定の格安宿泊予約サイトの開設など、地域と旅行者の双方にメリットをもたらす仕組みが活発化しています。

旅先での支払いが実質無料?

大分県中津市が今年度から導入したのが、「後納型」ふるさと納税サービス「あとふる」です。

市内の飲食店や宿泊施設などを利用した際、その代金の3割相当を「返礼品」とみなし、残りの7割相当を後日、市に寄付することで税の控除対象になるという仕組みです。

利用方法は非常にシンプル。支払いを済ませたあと、専用のアプリで店のレシートを読み込むと、残りの必要寄付額が自動で算出されます。そのままアプリ上で決済すれば、その場でふるさと納税が成立します。

中津市商業・ブランド推進課 藤冨敬大さん:
「中津市に実際に来ていただいた旅行者やビジネスの方に中津の良いところを見ていただき、『旅をしながら中津市に寄付をしたい』と思ってくれれば、うれしい」

去年発表されたこの「あとふる」のサービスは、いま全国の自治体に広がりを見せています。

サービス提供のdsnあとふる 山田友幸取締役:
「今までなかったところをふるさと納税につなげるサービスです。自治体から見れば間口をさらに広げられ、寄付者から見れば合理的で無駄なく寄付をすることができる」