400年以上の伝統を誇る「奇祭」が3年ぶりに帰ってきました。
福島県会津美里町で14日に行われた、今年一年の福を占う「高田大俵引き」。訪れた多くの人たちを沸かせました。
総勢77人。
威勢のいい掛け声とともに引くのは…重さ3トンの大俵。
会津美里町で行われた奇祭、高田大俵引きは、新型コロナの影響で3年ぶりの開催となりました。
400年以上の歴史を誇る会津美里町の大俵引き。
白組として今回初めて参加するのは、地元・会津美里町の横山雄飛(ゆうと)さん、23歳。
幼い頃から引き子の父の姿を見て育った横山さんにとって、祭りは地域のつながりを感じられる大事なものです。
横山雄飛さん「ちょっと今は緊張しています。初めてなのでできるだけ全力で引きたい。(父からは)寒いけど頑張れとだけ言われた」
伝統も一度は途絶えましたが、今年は感染対策として引き合いの勝負を3本から2本に減らして復活します。
勝負の1本目・・・
赤組が勝てば商売繁盛、白組が勝てば五穀豊穣になるとされています。
1本目は、横山さんの白組が勝ちました。
迎えた2本目。
勝利を目指して、最後の力を振り絞ります。
その結末は・・・
行司「紅組の勝ち!」
白熱した勝負は、1勝1敗の引き分け。
今年は「景気が上がり豊作になる」という結果になりました。
横山雄飛さん「だんだん腕もパンパンになって、思うように引けなかったが、精一杯引きました。(町の人が)みんなが集まっている雰囲気が昔からあってとてもいいと思ったし、これからも続けていけたらいい」
3年ぶりに復活した新春恒例の伝統の祭りに、訪れた多くの人たちも大いに沸きました。
見物に来た人「3年ぶりなのですごく迫力があってとても刺激的で(自分も)頑張ろうという気持ちになりました。やっぱり1年の始まりって感じがします」