エースをどう抑える?ブラジルの“弱点”とは

井上キャスター:
ブラジルの個の核となるのが、ヴィニシウス・ジュニオール選手(25)です。スペインのレアル・マドリード所属で、プレースタイルは圧倒的なスピードとテクニックを駆使したドリブルです。

元サッカー日本代表DF 中澤さん:
彼は、特にペナルティエリアの中、もしくはその少し外であっても、個人でシュートまで持っていくことができますし、味方を使って自分がフリーになることもできます。

とにかくゴールから近い位置には絶対に侵入させてはいけません。そして1人で対応するのではなく、2~3人で囲い込まなければ、ボールを奪うことは難しいと思います。

また、1対1の状況を作られると、ヴィニシウス選手の得意とする形になってしまうので、できれば複数人で守れるといいかと思います。

井上キャスター:
そうなると、どういう形を作るのがよいのでしょうか。

元サッカー日本代表DF 中澤さん:
まずヴィニシウス選手が、MF/FW堂安律選手(28)のポジションあたり、つまりDF冨安健洋選手(27)よりも前の位置でボールを受ける分には、それほど怖さはないと思います。

そのエリアであれば、近くにMF/FW佐野海舟選手(25)やMF/FW鎌田大地選手(29)もいますし、ゴールからも距離があります。さすがにそこから4人~5人をかわすのは難しいと思います。

ただ、日本のペナルティエリアの横あたりの位置まで侵入された場合、シュートの選択肢もありますし、パスからのコンビネーションで崩される可能性も出てきます。

その局面では、冨安選手やDF谷口彰悟選手(34)を中心にしっかりと人数をかけて対応したいところですが、集まりすぎると他の選手がフリーになりますので、人数の振り加減が大事になってくると思います。

慶應義塾大学教授 教育経済学者 中室牧子さん:
昔のブラジルは攻撃中心で、守備はあんまり…というイメージがありますが、今はどうなんでしょうか。

元サッカー日本代表DF 中澤さん:
今もそこまで守備は堅くないです。初戦のモロッコ戦でもあっさり失点しましたし、その後も何度かピンチを迎えていました。

やはり、守備に関しても個で守る意識は強いかと思います。

井上キャスター:
アンチェロッティ監督に代わってから1年くらいしか経っていないということもあり、整備ができていないという見方もあるようですが。

元サッカー日本代表DF 中澤さん:
ブラジルの選手たちをまとめるのは相当難しいことだと思います。

アンチェロッティ監督も経験豊富な監督ですが、ブラジルの選手たちをいかにのびのびと気持ちよくプレーさせるかという点を重視していると思います。

ある程度の規律はあると思いますが、そこまで縛ることはないのかなと。ただ、メンタル面ではかなり厳しく要求していると思います。