国民が議論の内容を理解できるように
衆参両院で、野党が審議拒否をした結果、法案の審議が止まると、国民から批判的な声が上がってくるのではないでしょうか。

TBS報道局政治部 官邸キャップ 中島 記者:
野党が審議に応じないと、国会での職場放棄ともとられてしまいますので、審議はする必要があると思います。
しかし、野党関係者に話を聞くと、「直ちに国民に影響する予算案のような審議には、これまでも応じてきた」「今回の議員定数の削減法案などについては直ちに国民生活に影響が出ないため、充実した審議、丁寧な説明を中心に政府与党に求めたい」と言っています。
井上貴博キャスター:
国会の在り方について考えてみると、石破政権時は少数与党だったこともあり、一つ一つを野党と協議していて、なかなか物事が決まらないというリスクがありました。
一方、圧倒的に力を持った今の与党では、自民党の意のままに進む、というリスクがあると思います。

慶應義塾大学教授 教育経済学者 中室牧子さん:
今回、特に議員定数の削減の問題については、具体的な削減方法も論点ですが、決め方について野党から異論が出たということだと思います。
経済学の研究によると、人は自分に有利な結果でなくても、決め方が公正で公平だと感じれば、結果を受け入れやすくなるということが分かっています。
このことからも、このように決め方の公平さは重要だと思います。
一方で、審議拒否をされてしまうと、国民にも議論の論点が提示されず、議論に十分参加できないということがあると思います。
やはり議員定数の問題は、民主主義の根幹に関わる選挙のルールですから、その意味においてはきちんと国民がその議論の内容を理解できるようにしていただきたいなという風にも思います。
TBS報道局政治部 官邸キャップ 中島 記者:
野党側も審議入りをすると法案の採決に向けて話が進んでいってしまうので、その採決の前の段階できちんと話をしましょうというのが野党側の主張ではあります。
================
<プロフィール>
中島哲平
TBS報道局 政治部 官邸キャップ
与党キャップ・防衛省や外務省担当など歴任
中室牧子さん
慶應義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」














