2026年7月1日鈴木知事とJR東海社長によるトップ会談を控えているリニア問題。大井川流域ではJR東海による市議会への説明が続いていますが、地元の市長からは説明会のあり方をめぐって「質問はその場で受け付けず上から目線」などという意見が出ています。

〈杉本基久雄牧之原市長〉
「質問はその場で受けません。事前に質問を寄こせと。説明を受ける前に質問は出せないですよね。そういうような上から目線」

大井川流域の一つ牧之原市の杉本市長は6月29日の定例会見で、JR東海の姿勢に苦言を呈しました。

杉本市長が問題視したのは流域で続いている地元議会への説明会の手法です。

〈牧之原市原口康之議長〉
「時間の都合から、質問は終了後、ワード形式で送ってもらい後日、牧之原市議会として議会としてまとめて提出する」

冒頭、議長は「時間の都合から質問は今日はしないように」と呼びかけましたが_
〈杉本市長〉
「質問を先にくれ、と。説明を受けなければ質問できないじゃないですか?『当日の質問は控えてくれ』と言われた、と」

牧之原市側が「当日、直接の質問は可能か?」と問い合わせたところ、JR東海の担当者は「それは避けてほしい」と回答したということです。

JR東海から市議会への説明会は流域10市町のうち、き29日までに6つの市町で開催してきましたが、全ての議会で事前に質問を受け付ける手法を踏襲してきたとみられます。
〈杉本市長〉
「本来質問を受ければ、質問したくなるよね。そこを止めたという(JR東海の)意図が分からない」

JR東海は「説明会の後でも文書や電話で質問を受け付けるので、質問を制限しているわけではない」としています。

一方、JR東海社長とのトップ会談をあさってに控える鈴木知事は。
〈鈴木康友知事〉
「これまで長い間議論を積み重ねてきましたので、そういうことを踏まえてですね、最終的に総合的に判断する」

鈴木知事は、7月1日にJR東海の丹羽社長との面会で説明会の状況を確認した上で着工容認について判断し、県議会最終日の7月7日に表明する考えを示しています。

〈鈴木知事〉
「いろんな考えの方がいることは重々承知をしているし、最後まで反対される方もいることも承知をしているので、これで終わりということではありませんので、都度都度、必要な説明については行っていきたい」

判断の時期を迎えているリニア問題。鈴木知事は、着工の前提となる県とJR東海との自然環境保全条例に基づく協定を7月中に締結することを目指すとしています。