依存症は「脳のコントロール障害」孤独の実態

【この記事を画像で見る】

「酒なんて気合いでやめろ。俺は30年やめてるぞ」という声を、これまで何度もいただきました。

ご意見はよく分かります。ご家族のことを考えれば、普通はやめられる。そのとおりです。

ただ、私のような重度の依存症者は、それでも飲み続けてしまう。なぜなら、依存症とは「脳のコントロール障害」と定義されているからです。

そもそも意志が働かない、という状態があります。

人間は朝起きてから夜寝るまで、数えきれないほどの選択と決断を繰り返しています。どんな服を着るか、何を食べるか、どこへ行くか。無数の選択の積み重ねで1日が成り立っています。

ところが依存症者は、その選択の中で「飲まない」という判断が機能しなくなってしまう。これがコントロール障害のメカニズムなのです。