「何かの間違いであってほしい」突きつけられた現実

Q.知華さんと対⾯した際の心境について

知華さんの母親
対⾯するまでは、顔に傷がないか、体の傷はひどくないのか、本当に知華なのか、といろいろと不安でした。実際に対⾯した時は、現実なのだと、なんで、なんで、死んでいるのって、傷も私たちの想像以上でした。いたかっただろうし、怖かっただろうし、苦しかっただろうし、と涙が⽌まりませんでした。

実際は死亡確認された死亡時刻よりもっと前に息を引き取っていると思います。亡くなってから約12時間後の対⾯となりました。遅くなってごめんね、⼀⼈で寂しかったよねと声を掛けました。

知華さんの姉
現地に向かっている間も、まだどこかで信じられていませんでした。
「何かの間違いであってほしい」「知華じゃありませんように」とずっと思っていました。対⾯するまでは、知華がどんな状態なのか、本当に知華なのか、怖くて仕⽅がありませんでした。

でも実際に知華と対⾯した瞬間に、これは現実なのだと突きつけられました。
知華の姿を⾒て、「怖かったよね」「痛かったよね」「苦しかったよね」と思うと涙が⽌まりませんでした。

修学旅⾏に⾏っていただけの妹が、どうしてこんな姿で帰ってこなければならないのか、今もまだ受け⽌められません。姉なのに、知華が⼀番怖かった時にそばにいてあげられなかった。1時間も冷たい海の中に⼀⼈でいた。

その無⼒感と後悔は、今もずっと残っています。
対⾯した時は、「遅くなってごめんね」「⼀⼈にしてごめんね」と声をかけることしかできませんでした。

Q.学校による説明や今後取り組んでほしいことは

知華さんの母親
特別調査委員会の調査中だから答えられないではなく、もっと積極的に事実を把握し、整理してこの3か⽉で何を変えたのか、何を変えるべきと思ったのか、これからどう変わるのかを保護者に説明してほしいと思っています。

同時に偏向教育と認定された教育内容に関しても⽣徒に学ばせた偏った思想とは反対の意⾒を教えることで⽣徒が⾃分たちの考えを再考できるようにしてほしいと思っています。

Q.船舶の登録状況などについて報じられている点について

知華さんの母親
知床の事故からの教訓が活かされず、18名の⽣徒の命を危険にさらしたこの事故は、防ぐことができたはずの事故であったと思いました。遵法精神に⽋けることが許され続けてはならないと思いました。

Q.今後の調査や検証において明らかにしてほしいと願っていることや社会全体に伝えたいことは

知華さんの母親
学校⾏事が必ず安全に運営されるということはないということが今回の事故で明らかになったと思います。何処へ⾏きどんな活動をするのか、どんな話を聞くのか、学校の安全管理体制、引率の先⽣は名簿と顔が⼀致しているのかなど親が最⼤限に関与せねば⼦供の安全が守れないのが現状です。

この現状を認識し⼆度とこのような事故が起こらないためにも、積極的に課外活動や教育内容について学校に問い合わせを⾏ってほしいと思っています。

Q.平和教育に関する発信について

知華さんの母親
平和教育はとても⼤事だと思っております。様々な視点から学び考え真の平和を維持するために必要なことは何かを⽣徒が学べるように、現状を変えていく必要があると思っております。

知華さんの姉
平和教育そのものを否定したいわけではありません。
命の⼤切さや、戦争の悲惨さ、社会の問題について学ぶことは、とても⼤切だと思っています。

ただ、平和教育というものは、本来、両⽅の⽴場や複数の意⾒に触れてこそ成り⽴つものだと思います。⼀⽅の⽴場だけを教えたり、特定の考え⽅に誘導したりするものは、平和教育とは⾔えないのではないかと感じています。

⼦どもたちが⾃分の頭で考え、異なる意⾒にも触れたうえで、⾃分なりに社会や平和について考えていくこと。それが本来あるべき平和教育だと思います。

今回、保護者や⽣徒に対して、実際にどのような船に乗るのか、誰が運航しているのか、どのような活動に関わる可能性があるのかが⼗分に説明されていたとは思えません。

教育という⽬的があったとしても、説明責任や安全管理が曖昧にされていい理由にはならないと思っています。

私たちが求めているのは、平和教育をなくすことではありません。
⼦どもたちが安全に、そして偏った⼀⽅的な情報ではなく、さまざまな⽴場を知ったうえで、⾃分で考えられる教育であってほしいということです。

知華は、平和を学びに⾏ったはずでした。
それなのに、命が守られない形で、命を奪われて帰ってくることになってしまった。この⽭盾を、家族としてどうしても⾒過ごすことはできません。

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武石知華さんのお姉さんにインタビュー取材した内容はnews23の放送でお伝えしました。

「知華のいない世界で生きなければ」辺野古転覆事故から3か月 亡くなった女子高校生の家族がいまの思い語る【news23】

記事を改めて読む
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