今月10日、山口県周防大島沖で航行不能になった海上自衛隊の護衛艦「いなづま」。
広島県に向けてえい航され、夕方、尾道市の沖の到着しました。

「いなづま」のえい航は、午前8時前に始まりました。
サルベージ会社の船に引かれ、ゆっくりと瀬戸内海を東に進んでいます。

「いなづま」は今月10日、広島県の因島ドッグで修理を終えて試験運転中に山口県周防大島町の沖家室島沖で航行不能になりました。
防衛省などによると浅瀬の岩などにぶつかったことが原因とみられ、スクリューが正常に動かなくなり、船体にも亀裂やへこみが確認されています。

スクリュー付近から油が漏れていましたが、修理が終わったため動かせるようになりました。
えい航開始から5時間あまりがたった午後5時すぎ、広島県尾道市の沖に
到着しました。
海上自衛隊事故調査委員会が船体の損傷や原因を調べるほか、海上保安庁が
業務上過失往来危険の疑いもあるとみて、乗組員から話を聞いています。