覚えていない幼児期の体験、それでも語る
根川富子さん:
「私も(沖縄戦を)体験はしてるんですけれども、映像としては覚えていません」
1943年7月生まれの根川さん。生き延びた家族から戦争体験を聞いて育ちました。
戦後80年となった去年、自身と家族の体験をまとめた絵本「1さいのとき戦場にいた」を自費出版しました。
「映像としては何も覚えてないので、最初は絵本にしていいのかな、と思ったんですけど、自分が死んだら誰もこの話を分からなくなるなと思って。自分の子や孫に、身近な若い人たちに知ってもらおうということで絵本にしました」
――絵本『1さいのとき戦場にいた』より
「名前は富子だ、とお父さんが言った。このことが私と父をつなぐただ一つの思い出となった」
名づけ親の父・盛照(せいしょう)さん。1944年、防衛隊員として戦場に動員され、その後、家族の元へ戻ることはありませんでした。根川さんの記憶に、父の面影はありません。














