14日からいよいよ行われる大学入学共通テスト。新型コロナ第8波のまっただ中で行われることもあり、テスト前日に新型コロナの感染が判明した受験生の悲痛な声や、当日迷わないようにと会場を下見する受験生などを取材しました

■「人生がかかっている」共通テスト14日から前日に会場を下見する受験生も

喜入友浩キャスター
「1月14日から行われる大学入学共通テスト。会場では着々と準備が進められています」

会場となる東京大学には…

喜入キャスター
「学生服姿の3人が、会場の前で足を止めて周囲を確認しています」

ーー(テストの)前日午後5時半ですが何をしていた?

受験生
「駅から大学までの経路であったりとか、大学の雰囲気とかを確認しに来ました。人生がかかっているので、しっかり勉強してきました」

会場を下見に来た受験生たち。約10分後、下見を終えてキャンパスから出てきました。

ーーどこを確認した?

受験生
「トイレの位置であったりとか校舎だとか」「現地に来ると、明日ここで受けるんだなと思うと楽しみになってきた」

ーーこの後は何をする?

受験生
「自分がわかっていないところだけしっかり確認して、すぐ寝たいと思います」

鹿児島市にある予備校では…

担任
「早めに布団に入った方がいい。受験会場に行ったら浪人生として現役生にプレッシャーかけようとか、いらんこと考えないように」

合格祈願グッズや、担任からのメッセージが受験生に手渡されました。

受験生
「(もらったメッセージは)『自分の良さを信じろ!』です。自分のいいところを最大限に活かし、試験直前まで勉強を頑張って最大限のパフォーマンスができればいい」

■2022年は受験当日に想定外の事件も・・・警備態勢の強化と、不正行為も被害届の対象に

試験当日は平常心で臨むことが大切ですが、1年前に想定外の出来事が起きました。

2022年の共通テスト当日、試験会場の東京大学の前で受験生ら3人が、当時17歳の高校生に刃物で襲われる事件が発生しました。事件を受けて警視庁などは訓練を実施。警視庁は、警備態勢を1年前より強化するとしています。

さらに、2022年の試験中に「世界史B」の問題が流出。当時19歳の受験生がスマホで撮影して外部に送信し、その解答をイヤホンで聴き取る“カンニング行為”を行っていました。

これを受けて2023年に大学入試センターは、イヤホンを装着していた場合は不正行為とし、状況次第で警察へ被害届を提出する場合があるということです。