卯年にちなんだ新春シリーズ企画“跳ねる!2023”
今回は、現役高校生プロボウラー河内唯斗(こうちゆいと)選手です。比較的、身近なスポーツというイメージがあるボウリングですが、競技としての進化が止まりません。

しなやかなフォームから繰り出されるパワーボールとミリ単位のコントロールが武器。高校生プロボウラー河内唯斗選手です。

細江裕生コーチ
「彼のすごいところは華奢な体、細い方なんですけど、全身を使って効率よく強いボールを投げ続けられる。ボウリングは他のスポーツとちょっと違ってアベレージスポーツなので、一球だけすごい球投げられても全く機能しない」

後輩部員
「河内プロは最後まで集中力を欠かさずやっているところがすごいなと」「努力家だなと」

河内選手
「ボウリングは同じことを何回もする再現性と言われる体の動きが大事だと思うので、常に無理のない程度に同じように投げられるように意識して練習してます」
河内選手は現在、金沢龍谷高校の3年生。

クラスメイト
「陽キャっすね」「陽キャ?」「とても明るくてスポーツも何でもできる」「いつもこんなにヒョコヒョコしてるのに、ボウリングになったら人が変わったので、これがプロなんだなぁと」「ギャップがすごいですね」
中学生の頃は、バレーボールに打ち込み、本格的にボウリングを始めたのは、なんと高校に入ってから…2022年5月、わずか2年足らずでプロテストに合格しました。
河内選手
「ボウリングはじめようと思ったきっかけが、プロボウラーの試合をみてカッコイイなと思って、夢を与えてくれた人に自分もなって同じことをしたいなと」

ボウリングのプロテストは年に1回。
実技や筆記、面接など3回の試験があり、一次テストでは4日間連続、1日15ゲームを投げて200アベレージ以上などの厳しい条件をクリアしなければなりません。

細江コーチ
「オイルの多さ・少なさも大会によって変えてくる」
競技としての近代化が進むボウリング。大会や会場ごとに異なるオイルの種類やクセなどレーンコンディションへの対応力が勝負のカギとなります。
細江コーチ
「最近はボールの性能もよくなってボウラーたちの技術も上がってきたので」「Q.こういうふうにしないと?」「例えばですけど、雑でも強い球投げてればストライクになるっていうことが起きて競技性が失われる」
河内選手も、レーンに合わせて常に6個以上のボールを使い分けています。
河内選手
「それぞれ特徴があって、これはあまり曲がらないので、右側のピンをとる時に使うボール」
自宅の一室には、30個を超えるボールをストック。趣味もボウリングにつなげています。
河内選手
「ダーツ、ボウリングは仕事も趣味も。カラオケもよく行きます。ダーツは再現性がボウリングと共通してて、上と下でだいぶ違うんですけど、面白いなと」

一方、まだ18歳の高校生としての一面も。大好きなアイドルの推し活が息抜きのようです。
河内選手
「櫻坂46が好きなので並べてあります」「Q.ライブとか行くんですか?」「去年は5回くらい…結構行ってます」