子どもの活動拠点だった山口市の児童文化センターがこのほど閉館し、取り壊しを前にした記念のイベントが始まりました。児童文化センターは子どもたちの文化向上や家庭支援を目的に1963年に開館しました。子ども向けの講座や屋外活動の拠点でしたが、建設から60年がたち、施設の老朽化が目立っていました。館内には、これまでの活動を紹介する写真が展示され、台紙には当時の職員の手書きの説明が加えられています。また、活動室の壁や窓ガラスなどにチョークやクレヨン、油性ペンなどを使って、思い出や感謝のことばを書き込む催しもあります。
50代男性:「小さいときからの思い出がひとつずつなくなっていくのが、ちょっと寂しいです」
女性:「子どもがここに来たいといって連れてきて、一緒に作った思い出があるんで、とても懐かしく思って。思い出ができて」
センターの跡地には「多世代交流・健康増進拠点施設」、仮称「湯田温泉パーク」が建設されます。温浴施設などを備え、人の流れを呼び込む拠点としていて、2024年度にオープンする予定です。
山口市教委社会教育課・内田英司課長:「新しい施設ができて、私たちがここを使っていたということを次世代の人たちに語り継いでいただけたらと」
イベントは1月19日までで、センターは来月にも取り壊されるということです。