カフェに映画上映。多岐にわたる活動で地域の高齢者の居場所に

東京都中野区の桃園地域を拠点に活動する「みま~も桃園」を取材しました。「みま~も桃園」はJR中野駅の南側に広がる地域の高齢者、障害者などを支援する「支えあいプロジェクトチーム」(2011年発足)を母体にして、2022年に新たにスタートした支援や居場所づくり、人や団体の連携促進などを目的にする住民ネットワークです。

モデルにしたのは2008年に結成された大田区の「みま~も大田」です。「みま~も」は医療・保健・福祉の専門職が連携し、地域住民とつながって高齢者、障害者などの支援を行うネットワークです。この取組みは大田区以外にも「みま~も」を冠した各地域の活動として全国に広がっています。

「みま~も大田」は専門職の連携を中心にしていますが、「みま~も桃園」ではさらにネットワークを広げ、町会や大学生、ボランティアなど民間の人、組織が混じりあい、活動内容も高齢者支援以外に広がっているのが特徴で、住民主導で運営される「みま~も」の進化形といえます。スタッフはその活動を「気づきのネットワーク」と名付けています。

「みま~も桃園」の活動には70歳以上の高齢者の住まいの「見守り訪問」があります。この活動は月に2回行われ、「みま~も」のスタッフや大学生ボランティア(帝京平成大学・地域連携部のみなさん)が、地域の70歳以上の一人暮らしの方、75歳以上の夫婦の自宅を訪問し、健康状態などを確認します。

その訪問活動をよりスムーズに進めるため考案されたのが、毎月第1木曜日に地域の桃園区民活動センターで開催される「みま~もカフェ」です。これは年齢、住所などに関係なく誰でも参加でき、お菓子やお茶をいただきながら参加者が交流し、健康などに関するセミナーなどを受ける「居場所イベント」です。

今では毎回60人から70人が集まる人気イベントになったそうです。「みま~も桃園」のスタッフ、青木理恵子さんに取組みのきっかけを聞きました。

『見守り訪問っていう活動をすると決めて動き出したんですけれども、最初の「はじめまして」から始まって、何度も訪問し続けるにはなにか口実が必要で、「人が集まるカフェを立ち上げましたので遊びに来ませんか」と、訪問のきっかけになればいいと思って、5~6人のお茶会から立ち上げたんです。

それが今、発展した形で、中野区以外からも大勢の方がいらっしゃるイベントになりました。ただ、課題として、男性の方が少ない、男性の方ってお茶の会にあんまり行きたくないんですね。それで、映画だったら男性も集まるかなと、お茶会スタイルとは別に、無料の映画会っていうのを居場所として作ったのが「みま~もシアター」で、毎月1回、第3木曜日に開催しています。

今は「シアター」をきっかけに「カフェ」へ参加する男性や、「カフェ」から「シアター」に行く女性がいたり、高齢者だけでなく若い人も来てくれています。そうした居場所イベントがプラットフォームみたいな感じになって、町会や地域を飛び越えたり、業種を越えた方たちが交流できる場として機能している感じです』(「みま~も桃園」スタッフ・青木理恵子さん)