北海道旭川市で2024年、当時17歳の女子高校生がつり橋から転落させられ殺害されたとされる事件の裁判員裁判で、旭川地裁は22日、内田梨瑚被告に求刑どおり懲役27年の判決を言い渡しました。

内田梨瑚被告に懲役27年判決 元裁判官が量刑を解説

堀啓知キャスター
今回の量刑ですけれども、内田健太弁護士はどう評価しますか?

元札幌地裁裁判官 内田健太弁護士
これだけの悪質な態様があって、取り返しのつかない結果が発生しているということで、なかなかこの量刑では足りないんじゃないかという意見があるのはよく理解できる。 他方で、現場の裁判員のみなさまの苦悩とかもイメージできるところもあります。私としても非常に評価が悩ましいなと率直に思っています。

争点 殺人罪の成否について「落ちるしかない精神状態にした」

堀内大輝キャスター
殺人罪が成立するかどうかが今回の裁判最大の争点だったわけですが、そのあたりを裁判所がどのように評価したのか見ていきます。

「殺意」について、検察側は「橋から転落すれば死亡する可能性が高いことを認識していた」として、殺意があったとこれまで主張していました。

一方、弁護側は「被害者を橋の上に残して現金4000円とスマートフォンを置いて立ち去った」として殺意はなかったと主張していました。

それから、殺人の「実行行為」について。検察側は「執ような暴行や脅迫、長時間にわたる監禁などの末に『落ちろ』『死ね』などと脅迫した行為が死を招いた」として、殺人の実行行為があったと主張していました。

弁護側は「被告人は橋の上から立ち去る途中で被害者の悲鳴や水面に落ちる音を聞いた」と説明していて、「直接押して川には落としていない」として殺人の実行行為はないと主張していました。

旭川地裁は判決で「内田被告が『死ね』と怒鳴り、被害者が橋から落ちるしかない精神状態にした」などとして、殺人の罪を認定しました。