近年、各地で相次いでいるイノシシやシカなど野生動物による農業などへの被害を減らそうと、金沢市で13日、森林を管理するための講座が開かれました。
金沢森林組合で開かれた講座は、将来、林業の担い手を目指す学生が通う金沢林業大学校の公開講座として開かれたもので、13日は、一般の市民も含めて30人ほどが参加しました。

森林生態学を専門とする石川県立大学の大井徹教授が講師を務め、野生動物による被害が森林の状態と密接に関わっているとした上で、対策となる森林の管理方法について説明しました。
石川県立大学 大井徹教授
「被害を出す動物も生態系の中で役割を果たしている。そういった動物たちが生活できる森林を、人間の生活域から離した場所に残してあげることが大切」
大井教授は、石川県内の状況について、年々イノシシによる農業被害が深刻となっているほか、二ホンジカによる被害も今後、深刻な状況に陥る可能性があると指摘しました。