見えない生きづらさを解消する「小さなマーク」

中村さんは、周囲に治療中であることを知らせる「がん治療中キーホルダー」を開発しました。

「抗がん剤で髪がなくなっても、今ちょっとおしゃれなウィッグがすごく多かったり、おしゃれでつけている人もいるので、一見すると治療中なのか分かりません。だから、電車などで優先席に座りたいと思っても、元気そうに見えてたら、『何で座るの?』と思われてしまうこともあるじゃないですか。座ってても、実は治療してるから、『すいませんけど、しんどいとき座らせてください』って言えるような環境だったりとか、何か"優しさの循環"が生まれたらいいなと思って作ったものです」

キーホルダーには、乳がんの啓発活動を示すピンクと、がん全般を示すラベンダーの2種類の色があります。裏面にはQRコードがあり、ウィッグや保険など、がんになった時に役立つ情報にアクセスできるようになっています。

「がんになっても夢や人生を諦めてほしくない」
中村さんは、仲間を増やしながら活動を続けていきます。

「社会生活を送りながら、やっぱり治療するってすごくまだまだハードルが高いなって思ってるんですよ」「がんになったから何かを諦めるのではなく、がんになったからこそ、生活スタイルの見直しやどういった形で共存していけて自分たちの人生を過ごせるかっていうことの新しい選択肢が与えられるような、あの諦めではない人生を構築できたらなって思ってます」