いま、北海道南部でナラをはじめとする広葉樹が次々と枯れる感染症が広がっています。
静かに広がる脅威とその対策を取材しました。

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国内外のウイスキー通が熱い視線を注ぐ熟成樽に…。
旭川の職人たちが腕によりをかけた美しい家具の数々。

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いずれも欠かせないのが、ナラを含む高品質の北海道産木材です。
ところがいま、この「ナラ」に静かな危機が迫っています。

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茶色く変色して枯れていく伝染病「ナラ枯れ」です。

函館市の森林で、調査に同行しました。

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上空から撮影すると、茶色くなった木が見えます。

現地に向かうと…

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ナラ枯れの被害に遭った木です。
幹をよく見てみると、直径1.5ミリほどの穴がいくつも開いています。

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穴を開けたのはカシノナガキクイムシ、通称「カシナガ」。
カシナガが幹に入ると、カシナガのもつ「ナラ菌」が樹木全体に蔓延。

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木の細胞が死んで水の通り道が詰まり、やがて枯れてしまうのです。

これまで「ナラ枯れ」は北海道では確認されていませんでした。

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ところが3年前、初めて福島町と松前町で15本が見つかると昨年度までに函館市や八雲町にも広がり、被害は1959本に急増しています。

専門家は、ナラ枯れが広がる背景の1つに地球温暖化が考えられると指摘します。

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道総研 林業試験場 和田尚之 研究職員
「寒い地域ではカシノナガキクイムシが基本的には繁殖できないとされていた。最近暖かいことで繁殖できて、北上できている」

一方、ナラ枯れの被害を何とか食い止めようと、現場では対策も始まっています。

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カシナガが健康な樹木に飛び移らないよう、カシナガを死滅させる薬を注入。
薬が揮発しないよう密閉するシートも巻きつけます。

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北海道森林整備課 柳谷奈緒 課長補佐
「処理をするのは『被害先端地域』という被害のない地域と接している部分。安全性を確保できないところは除いて、すべての木を処理していく」

北海道の林業と木工業を守るため、地道な取り組みが続きます。