原子力発電所から出るいわゆる「核のごみ」の処分方法の研究を進める北海道の幌延町にある深地層研究センター。12年前から行われている試験が最終段階を迎えようとしています。

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稚内市から南へ50キロ、幌延町の深地層研究センターです。

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札幌市のテレビ塔でいえば3.5倍、人が立ち入れる場所としては国内で最も深い地下500メートルの調査坑道も備えています。

19日公開されたのは、少しだけ浅い地下350メートルの坑道で行われた「人工バリア」を取り出す作業です。

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幌延深地層研究センター 星野雅人 総務・共生課長
「人工バリアの実物の模型で、真ん中のガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)の模型。それ以外は実際に使われると考えられる素材を使っている」

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製造直後は人が防御なしで近づくと20秒ほどで命が奪われる、いわゆる「核のごみ」。

「核のごみ」は、地下300メートル以上の深さで処分するのが国の方針です。

センターでは核のごみの地層処分方法を確認するため、12年前から人工バリアを埋める試験を始めました。

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温度が100℃近くになる核のごみの代わりに、電熱ヒーターとそれを格納する金属容器、粘土でできた緩衝材を地下350メートルの坑道の穴に埋めました。

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容器の傷みや粘土の水分量など、地上の計測機器ではわからない詳しいデータを集めるため、いま行われているのが人工バリアを取り出す試験です。

19日は、坑道の埋め戻し材のサンプルを取り出す様子が公開されました。

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幌延深地層研究センター 大野宏和 研究副主幹
「これはあくまで埋め戻し材。人工バリアがどこにあるかというと、皆さんがいるこの下に埋められている」

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10万年という時間をかけて処分する計画の核のごみ。

人工バリア本体を取り出すのは9月ごろで、12年間の試験の分析は2028年度までに取りまとめられる予定です。