政府は福島第一原発にたまり続ける処理水について「今年の春から夏ごろ」に海洋放出する方針を決定しました。

政府は13日に開かれた関係閣僚会議で、福島第一原発の処理水について、放出設備の工事完了や原子力規制委員会による検査などを経て、「今年春から夏ごろ」に海洋放出を始める方針を決定しました。

政府は、おととし4月に2年後をめどに海洋放出を始めるとの基本方針を決めていました。

一方、風評被害への対策として、全国の漁業者への支援として新たに500億円の基金を創設し、漁場の開拓にかかわる経費や燃料費などを支援していくことを盛り込みました。

この決定に、福島県いわき市の漁業関係者からは…

漁師「(漁業者は)反対と言っているのに意見を聞かないでやっている。あくまで俺らは反対だね。死活問題に関わってくるからね」
仲買人「(国に求めるのは)しっかりとした対策。今までの努力が水の泡になっちゃうから」