159人が死亡した韓国・梨泰院の群集事故をめぐり特別捜査本部は、関係機関の対策がずさんだったことが事故の原因として、人災だったと認める捜査結果を公表しました。

特別捜査本部の会見
「事故当日、人命被害を予想するほどの群集が密集している状況でも適切な措置を取らなかった」

去年10月、ハロウィーンを前に若者らで賑わう梨泰院で起きた事故をめぐり特別捜査本部は、▼多くの人が集まると予想できたにもかかわらず、警察や消防などの事前の対策がずさんだったこと、▼現場からの緊急通報に適切に対応していなかったことなどが原因だったと結論づけ、事故は人災だったと認めました。

現場を管轄する警察の当時の署長らはすでに逮捕されていますが、特別捜査本部は、警察を統括する行政安全省やソウル市といった上部組織の立件は見送る方針です。