後継者不在 見えてくる「4期目」と終身指導者への道
今日で73歳となった習近平氏ですが、気になるのは後継者問題です。来年秋には5年に一度の中国共産党大会が開かれます。
習氏は現在、共産党、国家、軍の3つのトップポストを務めています。かつての最高指導者たちが守ってきた「国家主席の任期は2期(合計10年)まで」という制限を自ら撤廃し、現在は異例の3期目に入っています。
今回、側近中の側近である蔡奇氏にさらに権限を集中させたことは、「このまま習氏への権力集中が続く」ということを意味します。もちろん、70歳の蔡奇氏が後継者になることは考えられず、あくまで側近です。
来年秋の共産党大会で続投となれば、習氏は4期目に向かいます。5月、6月と続いた一連の首脳外交での露出しぶりを見ても、その「4期目」がより現実化しているように映ります。現在の最高指導部(チャイナ・セブン)に後継者らしい人物はおらず、習近平氏自身が「後継者をつくっていない」と言っていいでしょう。
昨日80歳になったトランプ大統領は、仮に2029年1月に任期を満了したとしても82歳ですが、習近平氏はそれよりさらに長く最高指導者の座に居続けるのでしょうか。建国の父・毛沢東と並ぶ「終身指導者」になる道筋が、日増しに色濃くなっています。
◎飯田和郎(いいだ・かずお)

1960年生まれ。毎日新聞社で記者生活をスタートし佐賀、福岡両県での勤務を経て外信部へ。北京に計2回7年間、台北に3年間、特派員として駐在した。RKB毎日放送移籍後は報道局長、解説委員長などを歴任した。2025年4月から福岡女子大学副理事長を務める。














