新たな肩書「中央党校校長」の意味

そして今年6月、その蔡奇氏に新たな肩書が加わったことが明らかになりました。中国共産党の「中央党校」の校長です。

中央党校とは、北京市内にあり、中央や地方の様々なレベルの共産党高級幹部を養成する学校で、「中国共産党の最高学府」とも称されます。ひと言で表現すれば、「習近平体制への忠誠や指導理念を、幹部たちに叩き込む場所」です。

つまり、身辺警護も含めた秘書役としての中央弁公庁主任の肩書に加え、共産党幹部のための学校の校長として「思想の学習と思想統制」も蔡奇氏が取り仕切ることになったわけです。

実は、中央党校の歴代の校長ポストをたどると、習近平氏自身や、前任の最高指導者だった胡錦濤氏の名前もあります。そのような極めて重要な任務を蔡奇氏に託すということは、習近平氏がいかに彼を深く信頼しているかの証左と言えるでしょう。