鹿児島県・種子島沖の馬毛島で自衛隊基地の建設が進む中、地元・西之表市では、隊員宿舎の工事が地中のごみで中断しています。市は、廃棄物混じりの土を処理するため、追加の補正予算案を市議会に提案する方針です。

西之表市の馬毛島で自衛隊基地の建設が進む中、防衛省は、馬毛島で勤務する自衛隊員向けに97戸分の宿舎を市内に整備する計画です。しかし、建設地はかつてごみ処理場で、地中から大量の古タイヤなどが出たため、工事はおととしから止まっています。
建設地は、西之表市が防衛省に2260万円で売却していて、市は「ごみ処理場だったことは売却前に防衛省に説明した」としています。

西之表市は15日、廃棄物が混じった土の処理費用について、開会中の市議会で17日にも追加の補正予算案を提案する方針を示しました。具体的な額は明らかになっていません。

(西之表市・八板俊輔市長)「防衛省と調整の上、整い次第、改めて本議会に追加議案を提案して、ご審議をいただくという考え」

建設地を巡っては、西之表市は去年、地中の状況を調べるボーリング調査を実施し、すでにおよそ1100万円を支出しています。
さらに、防衛省も今年3月に地中を重機で掘り起こし、ごみのない範囲を調べていて、市は費用を負担する方針を示しています。防衛省は土壌調査も予定しています。
費用負担を巡り、議員からは、説明責任を求める声も上がっています。

(濱島明人市議)「(ごみを)処分したら建設再開という確約が取れていないと。ちょっと待ってくれと。なぜこうなったのか説明責任は果たしてほしい」

西之表市の隊員宿舎は、当初は今年3月に完成予定でした。