「ワイルドカード」イスラエルの動向と不確実性

そんな中、今後の展開を左右する最大の「ワイルドカード」となりそうなのがイスラエルです。

トランプ大統領が合意をSNSに投稿したまさにその日、イスラエル軍はレバノンの首都ベイルートの南部郊外を攻撃したのです。この攻撃に関してトランプ大統領は「イランとの合意が迫る特別な日にあってはならないことだった」とコメント。

前嶋教授によると、イランの核問題についてアメリカ側がどれだけ譲歩するか、ということが争点化しているなかでイスラエルの行動が問題になり得るということです。

(前嶋教授)「『イランの核の可能性を残したのではないか、ならばこちらは攻撃をやめないぞ』と、イランと関係するレバノンのヒズボラへの攻撃など、さらに行う可能性があります」

こうしたことから、この60日間での「ワイルドカード」としてのイスラエルが常に出てくる可能性を指摘し、トランプ大統領がネタニヤフ首相をどう抑えるかどうかも大きなポイントになるということです。

ただし、イスラエルのレバノンへの攻撃について、トランプ大統領は怒っているのか?という疑問がありますが、前嶋教授は、トランプ大統領とイスラエルとの関係性について次のように読み解きます。

(前嶋教授)「トランプ大統領の一番の支持層である福音派は、イスラエルを徹底支援することを望んでいます。支持層を喜ばせることが念頭にあるトランプ大統領は、レバノンの攻撃について、イスラエルに自衛権があるけれど、一定程度抑えてくれという曖昧な言葉を使う。『激おこ』ではなく、『一定程度怒っている』というような感じだと思います」

「60日間の交渉」で核問題について進展はあるのでしょうか。アメリカとイラン、そしてイスラエルの今後の動向を慎重に見極める必要がありそうです。

(2026年6月12日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)