■食べきれなくてもOK お通しだけで20品!お土産も無料!
続いての太っ腹な繁盛店は東京・自由が丘にある串焼き専門店「串・ステラ」。いつも大勢の女性客で満席です。
お客さん
「自分の想像のつかないものとかも出していただけるので、本当に太っ腹だと思います」
太っ腹な名物店主・平山孝幸さん(86)。
まずは、お店自慢の串焼きを注文。すると・・・
串・ステラ 平山孝幸さん
「焼きあがるまで食べていてください」
古田アナ
「ありがとうございます。早速、豪華な一皿ですね」
串焼きではなく、いきなり出てきたのは、おせち料理5点盛り。さらに…
串・ステラ 平山さん
「これは“トムヤムクン”です。これは“ネギぬた”です」
古田アナ
「次から次へと・・・ありがとうございます」
頼んでもいない料理が出るわ出るわ!この後も小皿が次々と絶えることなく。
古田アナ
「1、2、3、4、5、6・・・30、31、32品!ご主人、私、串を頼んだと思うんですけど?」
串・ステラ 平山さん
「これはお通しです」
古田アナ
「これ全部、お通しですか!?」
「串・ステラ」は、手作りした日替わりのお通しが20品以上も出てくる太っ腹すぎるお店だったのです。
この日は数の子や栗きんとん、さらにはタイ料理のトムヤムクンなど手の込んだ料理が盛りだくさん。お値段は1500円〜2000円ほどでストップするまで運ばれてきます。
この驚きの数にお客さんは・・・
お客さん
「ビックリです!教えてもらってはいたんですけど、実際、目にして凄いですね。ビックリ!」
「食べたものをお皿を出せば、違うものがやってくるので、いつになってもこのテーブルから(お通しが)なくならない」
そんな、お通しの中からまずは、特製伊達巻の入ったお雑煮からいただきます!
古田アナ
「昆布出汁と伊達巻の甘さがすごく合いますね。優しい味わいです」
この日は、お通しが32品出されたところでようやく串が焼きあがりました!
古田アナ
「この大きさ、すごい!」
一般的な串焼きと比べるとそのボリュームの違いに驚かされます。1本240円!
古田アナ
「外がカリッとしているんです。そして中は意外とレアなんですよ。これがたまらないですね。火加減が抜群です。レバーの風味が口一杯にフワッと広がって最高においしいです」
安くて、ボリュームがあって、美味しい!三拍子そろった「串焼き」なんですが・・・
お客さん
「串までたどり着かないです」
店内は満席でしたが、お通しが多すぎて取材日にオーダーされた看板メニューの串焼きは2本のみでした。
ところでみなさん、20品以上のお通しを食べきれるんですか?
お客さん
「(お通しが)たくさん残った時は、持ち帰りますね。次の日の朝、食べたりできるじゃないですか」
常連さんは朝ごはんにしたり、お弁当に活用したりしているといいます。さらに、自家製のマーマレードのお土産(無料)までついてくるんです。
お客さん
「やった。いい店です」
「やっぱり女性って少しずつ、いろんなものを食べたいっていう欲があるから、すごく嬉しい」
86歳の平山さんが大量のお通しを作り続ける理由。それは、子どもの頃の食生活にありました。
串・ステラ 平山さん
「戦時中は、まず食べ物がないわけですよ。(だから)人を見るとお腹いっぱいにさせたいという。あと14年。100歳まで現役でやりたいワケですよ」
太っ腹すぎる繁盛店には、損得勘定を抜きにした店主の熱い思いが込められていました。