夫と子は「一般国民」か「皇族」か “最大公約数”に残る課題

もう一つの柱である「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」案。こちらは日本保守党や共産党などを除く多くの党・会派が「了」としており、養子案に比べると合意形成は進んでいるように見える。しかし、ここにも議論が尽くされていない重大な論点が残されている。
それは、身分を保持した女性皇族の配偶者と子どもの身分をどうするかという問題だ。自民党や日本維新の会などが「一般国民」とすべきだと主張する一方、中道改革連合や立憲民主党などは「皇族の身分を付与すべきだ」と求め、意見は真っ向から対立した。
2年にわたる議論でも折り合いがつかなかったこの点について、今回の取りまとめでは結論を明記せず、あえて曖昧なままにする「ファジー」な決着が図られた。政治部与党キャップの川瀬記者は、今回の議論のポイントを「最大公約数」だと指摘する。対立する法案のように数で押し切るのではなく、各党が一致できる点だけを記すことで「総意」という形を取り繕った格好だ。
この決着に対し、立憲民主党の長浜博行議員は「アリバイ作りのような形で若干むなしさを感じる」と不満を隠さない。意見を表明しても反映されず、シナリオ通りに物事が進んだだけだというのだ。














