コロナ禍以降は安定して黒字を確保する喫茶店が増加傾向

一方で、近年は喫茶店経営のあり方に変化がみられます。2025年度の損益動向(純損益ベース、2026年4月時点の速報値)では、「増益」が35.7%を占めました。前年度の43.4%と比較すると見劣りするものの、2023年度の29.1%からは大幅に改善しており、コロナ禍以降は安定して黒字を確保する喫茶店が増加傾向にあります。
こうした回復の背景には、喫茶店経営の方向性の転換があります。コーヒー単体で粗利を確保するのではなく、「空間・体験価値の提供」へシフトする傾向が、大手チェーンから中小喫茶店まで広がっています。
具体的には、スペシャルティコーヒーや高級コーヒー業態の展開、利益率が高くSNS映えも狙えるフードメニューの拡充などが挙げられます。また、コーヒー豆と比べて原価が比較的安定している紅茶・緑茶・抹茶を軸とした「ティーカフェ」業態も拡大しており、訪日客を中心に根強い人気を集めています。こうした取り組みが客単価の引き上げにつながっているとみられます。














