災害現場で上空から被害状況を確認するドローンの運用が山口県岩国市で始まりました。いわくに消防防災センターでドローンの操縦を命じる辞令が9人に交付されました。岩国地区消防組合には去年、3機のドローンが配備され、赤外線カメラや200倍のズームカメラ、呼びかけができるスピーカーなども搭載しています。災害を想定して展示飛行が行われ、ドローンの機能が紹介されました。赤外線カメラでは温度の違いがわかります。温度測定も可能で、火災現場では残り火の確認もできます。

岩国地区消防本部ドローン隊リーダー・松井正治消防司令:「山火事などでは人が行くのに時間がかかります。被害状況確認するのはドローンがいち早く飛んで被害状況を確認して、むだなく人員の投入ができると思います」

ドローンを操縦した岩国中央消防署・清裕登消防士長:「瞬時に正確な情報を共有することで活動に役立てられると思う。これからもしっかり運用できるように訓練を重ねていきたい」

これまでできなかった上空からの情報収集で、初動対応や要救助者の捜索活動でのスピードアップが期待されます。