処刑された若者の無念さを受け取って
アジア・太平洋で死刑になったBC級戦犯の数は920人。内海名誉教授は、この人たちの死を無駄にしてはいけないと話す。
恵泉女学園大学 内海愛子名誉教授
「A級戦犯で死刑になったのは7人ですけど、BC級戦犯で死刑になった920人の多くは下級兵士が多い。それから民間人も。それからあとは下士官という中間の人たちね。それと比べるとトップの人たちでA級にならないで逃げた人たちは、戦後もそのまま裁かれることが無くて、1953年に軍人恩給が復活したら、彼らは満額の恩給をもらっています」
下級兵士は若者や働き盛りの年齢の人が多い。戦場を生き抜き、終戦でやっと軍隊生活から離れて、故郷に帰って来た人たちが、戦犯として囚われて命を奪われた。
恵泉女学園大学 内海愛子名誉教授
「処刑された若者のことを思うと、やっぱり彼らの無念さを引き受けたら、再びそうした人たちを作らない、再び、戦犯で処刑されるような人たちを作らないということなんだと思います。それを戦犯裁判の中から学んでいかないと、いつでも下の人たちが責任を取らされて命を絶つ、いまでも官僚の人たちはそういうところが残っているでしょ。ですから戦犯裁判の中から、そして戦犯たちが遺した一人一人の記録の中から学ぶことはたくさんあって、『私ならどうだっただろうか』というふうに思っていけば、彼らが特別ではないことがわかる。長い遺書を残した藤中松雄さんは最後まで自分がやったことを考えていた、それを残している。私たちは読んで学んでいく、それが必要かなってずっと思っています」
















