植物ホルモン「サイトカイニン」は根で多く作られ 葉の成長を促す
植物は「根」と「葉」のように複数の器官から成り立っており、環境に適応するためには器官間で密接に情報をやりとりする必要があります。動物のような神経系や循環器系をもたない植物は、維管束と呼ばれる通路を介してシグナル分子を移動させることで、離れた器官間の情報伝達を実現しています。
今回注目されたのは、そのシグナル分子の一つである植物ホルモン「サイトカイニン」です。サイトカイニンは、窒素栄養状態が良好なときに根で多く作られ、道管(植物体内で水や栄養塩などの輸送を担う内部組織)を介して葉まで運ばれ、葉の成長を促進する働きをもちます。根の窒素栄養状態を葉に知らせるシグナル分子としての役割も担っていると考えられています。
しかし、根から葉へのサイトカイニンの輸送量を抑える、いわゆる「ブレーキ」のようなメカニズムについては、これまでほとんど解明されていませんでした。














