値上げの本格的な波が来るのは夏以降かもしれません。きょう発表された企業間の物価指数が3年ぶりの高さとなりました。

神奈川県のスーパー。客がこぞって手にしたのが特売品です。

豚肉こまぎれは100グラム107円(税込み)、菓子パンは1個118円(税込み)。値上げが相次ぐなかでも客を集めようと、お買い得品をそろえます。

買い物客
「お肉も100円以下のも意外とあったが、あんまりなくなっちゃっている感じ。(この店は)ちょっと豚肉が安いので、それを見てたまに買いに来ている」
「安いものをいかにおいしく」

ただ、値上げの動きは止まりません。来月だけで食品の値上げは2000品目以上に。

記者
「かつては百均セールといった特売がされていたラー油ですが、今では50円以上も値上がりしています」

来月からパック納豆は10円値上がりし、カップスープやせんべいなども20円上がります。

そして、きょう、値上げラッシュの波がもう一段来るかもしれない。そんな予兆ともいえる指標が発表されました。

企業どうしで取引されるモノの価格を示す「企業物価指数」。5月分で、去年より6.3%上昇しました。2023年3月以来、およそ3年ぶりの高い水準です。

なかでも、中東情勢をうけ、原油から作られるナフサは80%近く上昇。ナフサ由来で食品トレーに使われるポリスチレンは2割アップ。ビニール袋に使われるポリエチレンが27%。白黒ポテトチップスで脚光を浴びた印刷インキも11%上昇しています。

第一ライフ資産運用経済研究所 シニアエグゼクティブエコノミスト 新家義貴 氏
「ここ数年はコストが上がるとすぐに価格転嫁する企業が増えている。特に食品ではその傾向が強い。その影響が夏ぐらいに結構集中して出てくる可能性はある」

そして、来週、今後の物価を大きく左右する判断が示されます。

日銀は、円安などによるさらなる物価高を防ぐため、政策金利を1%に利上げする公算が大きくなっています。

第一ライフ資産運用経済研究所 シニアエグゼクティブエコノミスト 新家義貴 氏
「今の状況で利上げをしないと円安が進んでしまうリスクがある」

ただ…

第一ライフ資産運用経済研究所 シニアエグゼクティブエコノミスト 新家義貴 氏
「即、物価が抑制されるかと言うと、次回の0.25%程度の利上げでは難しい」

早ければ夏からかもしれない本格的な値上げの波。なかなか避けられそうにありません。