フィリピン政府は、南シナ海の自国の排他的経済水域内に中国側が構造物を設置したとして、「国際法違反だ」と抗議しました。南シナ海の領有権を争う中国との新たな火種となりそうです。
フィリピン外務省などは10日、首都マニラで記者会見を開き、南シナ海のスカボロー礁で先月31日までに発見された構造物の写真を公開しました。およそ30平方メートルの浮体とみられる構造物は、中国の調査船によって設置された疑いがあり、その上に中国人6人が立っている様子を確認したとしています。
また、近くにはアンテナを備えた別の構造物もあったほか、上空から監視していたフィリピン当局の航空機を中国軍の戦闘機が妨害したとしています。
フィリピン側は、構造物が設置された目的は推測できないとしたうえで、「フィリピンの主権を侵害するものであり、国際法に違反している」と非難。中国側に抗議し、撤去を求めました。
スカボロー礁はフィリピンの排他的経済水域の内側にありますが、中国が2012年以降、実効支配しています。
中国政府は去年、スカボロー礁に国家級の自然保護区を設置すると発表していて、フィリピン側は警戒を強めています。
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