「世界のニナガワ」演出家・蜷川幸雄さんの想いを岡山でも実現

その「ハレノワ」のかじ取り役を担うのが、渡辺弘さんです。渡辺さんはプロデューサーとして「ハレノワ」での企画の立案や事業の運営などにあたります。


(岡山芸術創造劇場 ハレノワ 渡辺 弘 プロデューサー)
「岡山は『晴れの国』で天気も良いということもありますけど、医療・教育・文化・芸術も非常に盛んだと思いますので、色んな意味で豊かな土地だという印象は持っています。東京から見ると、『文化・芸術が豊かな地域』という風には見えていました」


渡辺さんは栃木県出身の70歳。これまで演劇ジャーナリストとして活動してきたほか、東京の「Bunkamura」、長野県の「まつもと市民芸術館」で開館準備や運営にも携わってきました。さらに、「彩の国さいたま芸術劇場」の事業部長を経て、去年10月に「ハレノワ」のプロデューサーに就任しました。

(ハレノワ 渡辺 弘プロデューサー)
「全国的にみたら、岡山は『突出した何か』があるわけではない。非常に万遍なく色んな事が行われている。特色のあるものがもっと打ち出せたら、面白いと思います」

渡辺さんは、これまで「世界のニナガワ」として知られる演出家の蜷川幸雄さんと、多くの企画をプロデュースしてきました。

(ハレノワ 渡辺弘プロデューサー)
「今後日本の社会のことを考えると、高齢者の方が元気にならないと。仕事を終えられて、第二の人生を踏み出すということで、『もう一度文化・芸術をやりませんか』と蜷川さんが呼びかけて」

渡辺さんは2006年、蜷川さんとともに高齢者による劇団「さいたまゴールド・シアター」を立ち上げました。ともに歩んできた蜷川さんの想いを、岡山でも実現したいと話します。

(ハレノワ 渡辺弘プロデューサー)
「高齢者の方がたくさん増えていきますけど、その方たちがこの劇場を使って、『元気に輝いていく』ということが求められている。そういった方たちと色んな文化・芸術活動をしたいなと思っています。蜷川さんの想いをまた、岡山の地でもつないでいきたい」