私たちの食を支える農業にも中東危機の影響が現れ始めています。燃料や肥料の高騰に加え、ビニールハウスなど資材の供給も不安定に。農業離れが加速するのではないかと懸念の声が上がっています。
台風でビニールハウス被害も… 中東情勢で“フィルム”が供給不安定に
各地に被害をもたらした台風6号。3日、茨城県鉾田市では停電や強風による倒木などが相次いだ。
破れたビニールハウスの応急処置をする農家の姿もあった。

Q.けっこう新しい?
農家
「新しいビニールだよ。12月に被せたやつ」
このビニールハウスで栽培されているのはニラだ。
Q.ニラは大丈夫ですか?
「ニラは大丈夫、強い。(ビニール)なくても大丈夫。寒い時はダメだけど」
鉾田市は、野菜の産出額が10年連続全国トップの農業王国だ。メロンやイチゴなどのビニールハウスが、市内のいたるところに並んでいる。
4日、農業資材を取り扱う鉾田市内の会社には、台風被害を受けた農家からの相談が相次いでいた。

茨城農材鉾田 山口晃代表
「(風で)ハウス持ち上がっちゃったの?修繕したところでフィルムがないと戻らないってことですか。持ってるものもなくはないので、なんとかしますんで」
相談の多くは、破れたビニールハウスを補修するためのフィルムに関するものだ。
茨城農材鉾田 山口晃代表
「今メロンが最盛期なので、メロン屋さんがメロンを守らなきゃいけない。たまたま残ってる手持ちのフィルムで必要な分だけ切って(農家に)届ける」
「普段はあまりやらないですけど」
Q.通常はどう対応?
「通常は加工メーカーがあるので、加工してもらって持っていくんですけど、頼んだところで『ごめんなさい』『今すぐできません』ってなっちゃう」
ビニールハウスのフィルムは、原油から精製されるナフサ由来の原料で作られている。中東情勢の悪化でフィルムの供給が不安定になっているという。
影響はビニールハウスの補修に留まらない。

茨城農材鉾田 山口晃代表
「ハウスを新規で建てて、骨組みは立ち上がりました。ですけどフィルムがないので、どうしようかっていう現場がポツポツ出てきている状態」
新しいビニールハウス用フィルムの状況について、商社に問い合わせると…
茨城農材鉾田 山口晃代表
「3分の1はとりあえず希望のもので捻出できそう。残りの3分の2は製造してからになっちゃうんですけど、この間までは回答もなかったので、ちょうど2か月前に言った話がようやく決まってきているところ」
先々の見通しがなかなか立たないという。

茨城農材鉾田 山口晃代表
「うちの商売もかなり末端の方なので、もう少し上流になるとわかるところもあるかもしれないですけど、正直はっきりした理由は分かりかねる」
「これが長引いていくと後々は食の問題に繋がる懸念はある」
クリスマスを彩る、あの果物への影響も懸念されている。














