長崎港の入り口に位置し、青い海原に向かって果てしなく続く巨大なコンクリート構造物。それが長崎市神ノ島町にある通称「1キロ堤防」です。

ドローンが捉えた上空からの映像には、海を割るようにまっすぐ伸びる圧倒的なスケールの直線美が映し出されています。

正式名称を「長崎港神ノ島防波堤」(および一連の外郭施設)といい、その名の通り全長約1キロメートルにも及ぶ巨大な防波堤です。

長崎港口周辺は海底の水深が30メートル以上と非常に深く、荒波が直接押し寄せる過酷な環境にあります。

波の浸食や高波、津波から長崎港内や臨海部を守るために造られた堅牢な防波堤は、神ノ島のシンボルのひとつとなっています。

青い海から、黄金色に染まる夕暮れの特等席へ

日中は、五島灘から注ぐ澄んだ青い海と、規則正しく波しぶきを受け止めるコンクリート壁のコントラストが印象的ですが、夕暮れ時を迎えると、この場所はまったく違った表情を見せてくれます。

太陽が傾くにつれ、波立つ海面はキラキラと黄金色に輝き始めます。視界を遮るもののないこの堤防は、実は「夕陽を望むスポット」としても知られており、水平線へと沈みゆく美しい夕日を特等席から眺めることができます。

外洋の厳しい自然に立ち向かう「防災インフラ」としての力強さと、長崎の豊かな自然が織りなす「美しさ」。その二つの表情が、この1キロもの直線の中に同居しています。

注意点

この1キロ堤防は、安全上の理由から全面立ち入り禁止(釣り禁止)となっています。
映像からも確認できるように、この堤防の天端が非常に高い位置にあります。外洋に直接面しているため、ひとたび高波にさらわれたり落水したりすると、自力で這い上がることは不可能な構造になっており、過去には大変痛ましい死亡事故も複数回発生しています。
現地には転落防止の防護柵や立ち入り禁止の看板などが設置されており、一般の進入は認められていません。