大阪府内で、細菌感染症である「レジオネラ症」の患者の報告数が、過去5年の同時期と比べて最も多い水準で推移していることが分かりました 。 

大阪府感染症情報センターがまとめている2026年5月25日~31日までの「感染症発生動向調査週報」によりますと、この1週間に大阪市内で新たにレジオネラ症の患者2人が報告されました。これにより、今年1月1日からの大阪府内におけるレジオネラ症の累積報告数は49人に達しました。

第22週時点で49人という報告数は、過去5年の同時期と比較して最も多いということです。 

週報によりますと、レジオネラ症は「レジオネラ・ニューモフィラ」を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症です。この菌は土壌や水環境に普遍的に存在しているものですが、人工的な環境、具体的には噴水などの水景施設や、ビルの屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器などのほか、循環水を利用した風呂などから発生する、菌を含んだ微細な水滴「エアロゾル」を吸入することで感染します。 

病型としては、重い症状となる「肺炎型」と、一過性で自然に改善する「ポンティアック熱型」の2つがあります。この感染症はヒトーヒト感染、つまり感染した人から他の人へ直接うつることはありません。しかし、細胞性免疫機能が低下した人の場合は肺炎を起こす危険性が通常よりも高いため、特に留意する必要があるとしています。具体的には、高齢者や新生児、大酒家、重喫煙者のほか、透析患者、悪性疾患、糖尿病、AIDSの患者などがハイリスク・グループに位置づけられています。

このほか、大阪府内における同じ第22週の小児科・眼科定点疾患の報告数は、総計で2098例となり、前週と比べて3.9%増加しました。


◆先週多かった感染症は?

5月25日~31日で定点あたりの報告数が多かったのは以下の感染症でした。(多い順)

・感染性胃腸炎 5.74
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.86
・咽頭結膜熱 0.95

大阪府は、咽頭結膜熱の対策として、咳エチケットや手洗いが重要であるとして呼びかけています。