話したければ話せばいい
イベントですが、夏は流しそうめんやセミの羽化を観ながらお酒を飲んだり、浦安の三番瀬に鳥を観に行ったりしています。やりたいことがあれば提案もできます。「大人の活動の場」なので、子どもは何をして過ごしてもOKです。
この日はみんなでご飯を食べた後、大人は哲学対話。子どもたちはパソコンのゲームに夢中になっていました。というのも君塚さんは元々、自宅でプログラミング教室をしていたことから、パソコンが何台も並ぶ専用部屋があるのです。途中から、以前トーキョーコーヒー浦安を利用していたOBも来て、部屋からは常に笑い声が聞こえていました。

取材して気付いたのは、みなさん、とにかく楽しく過ごし、特に自分の相談をすることが無いという点です。なぜなのか、君塚さんご夫婦に伺いました。
君塚広さん
トーキョーコーヒーのスタンスとして「不登校の親御さんの悩み事を語る会」みたいにやってしまうと、かえって来づらいということがあるから「楽しいことやろうよ」っていう感じなんですよ。でも楽しいことをやっていると、お料理作っていても「実はうちの子、学校行ってなくて」とか出てくるわけで、それまでにすでに仲の良かった人でも、この活動を通じて「あ、そうだったの?」って気づきがあるわけですね。
君塚直子さん
お金を出して与えられたサービスではなく、自分たちで自分たちの場を作るという感覚は、みんなの元気のもとになると思っています。

自分たちで居心地の良い場所を作り、話したければ話せばいいし、ただ聞くだけでもいい。取材時にも、仕事で途中抜けたお母さんがいましたが、子どもたちは残って遊んでいました。
君塚さんは「昔あった土地の縁のようなものを作りたい」とも話します。取材で伺ったのに、私も楽しくなってつい長い時間お邪魔してしまいました。まずは大人が楽しんで、その背中を見せることが大事なことなのかもしれません。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:TBSラジオキャスター楠葉絵美)














