大崩れはしなかった それでも足りなかった“勝ち続ける力”

厳しいシーズンの中でも、できたことはあった。

川澄がまず挙げたのは、大崩れしなかったことだ。

「長いシーズンなので、当然いい時もあれば悪い時もあり、そういった中で大崩れしなかったっていうのは… なんとか踏みとどまって中位に残れた、ということができた点かなっていう風には思います」

序盤には、浦和に0対5で敗れた試合もあった。
大敗の後は、チームとして崩れてしまう危険もある。
それでも新潟は、負けを引きずり続けることはなかった。
ウインターブレイク明けには、リーグ戦で勢いを出せた時期もあった。

若手の成長もあった。
最初は、何をすればいいのか分からない。
周囲から言われ続けながらプレーしているように見える時期もある。
それでも、アドバイスを受け、経験を重ねる中で、少しずつ理解が深まっていく。

「グループとは、チームとは、個が輝くためには」

川澄は、若い選手たちがそうしたことを理解し、自分の良さをチームのために発揮できるようになってきたと感じている。

一方で、足りなかったものもはっきりしている。

「タイトルを目指す、3強に入っていくというチームは、絶対に連勝もそうですし、3つ、4つ勝つ、負けないっていう戦いができると思うので、そこはできなかった点かなっていう風に思います」

大崩れはしなかった。
若手も伸びた。
しかし、中位に残る戦いと、上位に食い込む戦いは違う。

タイトルを目指すなら、いい時だけではなく、難しい時にも勝ち点を積み上げなければならない。

その差が、今季の新潟には課題として残った。