出られない時間も「無駄じゃない」 川澄が見つけた“新境地”

川澄にとって、試合に絡めない時間は決して慣れたものではなかった。
これまでのキャリアの中で、長期離脱を何度も経験してきたわけではない。だからこそ、今季終盤にメンバーを外れた時間は、本人にとって大きなものだった。

「今まであんまり長期離脱をしたことがないので、出られなかったっていうだけでも自分の中ではもう“超長期離脱”なので」

そう言って、川澄は笑った。

コンディションが上がらなかったことを尋ねると、さらにこう付け加えた。

「使いすぎかなっていう(笑)。使いすぎによる弊害が出たかなっていう感じです」

もちろん、簡単な時間ではなかった。
シーズン終盤は、チームとしても結果が問われる時期。川澄自身も、試合に出たい思いを持ち続けていた。それでも、試合から離れた時間を、ただのマイナスにはしなかった。

「そういった経験ができたっていうのも、ひとつ新境地に行けたなっていう感じはあるので」

思うようにいかない。
試合に出られない。

それでも、その時間をどう受け止めるかは自分次第だ。

「この経験は無駄じゃないと。自分の中で次に活かしたいなと思っています」

苦しい時間を、苦しいままで終わらせない。
出られなかった時間も、次へ進むための材料に変えていた。