中東情勢の不安は収まる気配がなかなか見えません。暮らしへの影響も広がる中、今度は公共施設のオープンが延期になる事態が起きています。

高市早苗総理(25日の会見)
「ナフサ由来の石油製品は年を越えて供給継続が可能でございます。一方で『供給見通しの共有不足』や『実績以上の発注』などで、現場では資材不足が発生しています」

目詰まりが解消されない石油由来の製品。影響は私たちのすぐそばにあります。

三栗谷皓我記者
「こちらの札幌市指定のゴミ袋ですが、市の要請で、きのうからスーパーでは購入制限が設けられています」

札幌市はおととい夜、スーパーやコンビニ約2000店に市指定の有料ごみ袋の販売を1人1セットまでに制限するよう要請しました。

理由はごみ袋の原料「ナフサ」の供給不安の高まりによる市民の買いだめ。
市によりますと、販売店からの発注量は通常の1.5倍を超えているといいます。

キテネ食品館・中塚誠社長
「5月に入ってから異常なスピードで売れてきていて、今月だけで言うと前年比で200パーセント、倍ぐらいの売り上げになっている」

買い物客
「けさ、燃えるゴミの日で出しに行って、きょうでなくなったので、買いに来た。どこか騒ぎすぎ?本当にそうなのかなって」

秋元市長は25日、「ごみ袋の在庫は十分に確保できる見込みで、年内に値上げすることはない」として、買いだめを控えるよう呼びかけています。

キテネ食品館・中塚誠社長
「必要な時に必要な分だけ買っていただくということが、価格の安定だとか商品供給の安定につながる」

影響は十勝でもありました。

新得町の町営浴場です。

多くの人に愛される憩いの場も建物が老朽化。町はJR新得駅前に地上3階・地下1階建ての新しい温浴宿泊施設を建設。今年12月のオープンを予定し、この町営浴場を11月末で閉館させる予定でしたが…。

新得町地域戦略室・本郷潤室長補佐
「中東情勢の不安定化で外壁に使用する断熱材の納品が遅れて、工事の期間を12月まで延ばさなくてはいけなくなった」

ナフサの供給不足で外壁に使う断熱材が手に入らず、工期が延びてオープンは4か月遅れに。
資材費の高騰で、事業費は当初の18億5000万円から増える見込みです。

結局、町営浴場の営業期間は来年3月まで延長されました。

新得町地域戦略室・本郷潤室長補佐
「政府が足りていると言っている中で、町のほうまで流れてきていないという状況があるので、どこで止まっているかわからないが、何か手立てがないかなと感じている」

目詰まり解消に向け対策を取るという国と、私たちの暮らしとのギャップはまだ埋まっていません。