きのう、山口県周防大島沖で海上自衛隊の護衛艦が航行不能になった事故で、けさからも引き続き損傷の調査などが進められています。
船を動かすめどは今もたっていません。

きのう正午ごろ、周防大島町・沖家室島の南およそ2.5キロの海上で、広島県のドックで修理を終えて試験運転中だった海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が航行不能になりました。

海上自衛隊などによると浅瀬に近づきすぎて岩などにぶつかったことが原因とみられ、船体後部・右側のスクリューが損傷しました。
乗組員など190人にけがはありませんでした。
およそ30メートル四方に油が流出しましたが、現在、流出は止まっているということです。

自衛隊と海上保安庁が船体の損傷の確認や原因の調査を進めていますが、いつ船体を動かせるのかの見通しは立っていません。
海上自衛隊では「きょう中の移動は難しい」との見方を示しています。

海上保安庁では、業務上過失往来危険の疑いもあるとみて乗組員から話を聞いています。