「かわいそうだから褒めてくれる」

この「低すぎる自己肯定感」が、生きづらさの核にありました。

山口達也さん
「人に褒められれば褒められるほど、『この人は俺に嘘をついているんだ』と勝手に思っていた。『かわいそうだからなんとなく褒めてくれてるんだ』『仕事が少なそうだから仕事を入れてくれているんだ』と。自分が決めればいいことを、逆のほうに走らせていたんです」

孤独になりたくて独り飲みを始めたわけではないー。

それでも「人と会うと自分がだめな人間だと思ってしまうから」という感覚が、山口さんを自然と、孤立へと向かわせたのです。

依存からの回復に向け、歩みを進める山口さんは「アルコール依存症と共に生きる」と掲げます。そこには、強い覚悟が込められています。
(5回目【「変えられるのは未来と自分」依存症“服”と言わない理由「死ぬまでアルコール依存症と共に生きる」覚悟】へ続く)