中国からの旅行客などへの水際措置の強化が成田空港などで本格化しています。中国国内と各国の水際措置をそれぞれ見ていきます。
■春節 約21億人が大移動 感染拡大の中 渋滞活発化

井上貴博キャスター:
情報を含めて、押さえつけている中国国内と各国の水際対策をそれぞれ見ていきます。
まずは中国です。“春節”の大型連休を1月21日から迎えます。中国国内を移動するのは延べ約21億人といわれています。2022年に比べると約2倍です。
交通量が非常に多くなるのは、7日以降と言われています。中国国内の措置としては、隔離措置を撤廃しましたので、事実上海外渡航については緩和しています。中国としては、海外旅行に行ってくださいと背中を押しているわけです。
一方、世界各国は水際対策を強化しています。
例えば関西国際空港では、8日から全員に抗原定量検査を行って陽性判定が出た場合は、宿泊療養施設での隔離措置を行います。中国便の検査について、検疫検査自体は1時間程度と言われてます。ですので、入管手続きなど含め、到着から入国まで約2時間とかなり時間をかけてということになるわけです。
■中国 感染症の分類変更 対応を1段階引き下げ

日本でも感染症法の分類をどうするかは、議論になっていますが、中国国内の感染症法の分類です。大きく分けると「甲」「乙」「丙」の3段階に分けられるのが中国のシステムです。
▼甲:最も厳格。ペストやコレラ
▼乙:エイズ、ウイルス性肝炎、麻疹、デング熱など
▼丙:インフルエンザ、おたふくかぜなど
中国は、今まで新型コロナウイルスの分類は、「乙」に入れていました。乙に分類はしていますが、事実上の管理は「甲」にしていたのです。ですので、ペストやコレラと同じような管理をするということで、ゼロコロナ政策と大変厳格な措置をずっと講じてきていました。
それを突然変えました。
「乙」の類別で、取り扱いも「乙」にしようと変えたのです。インフルエンザよりはしっかりと取り扱うけれども、今までのペストやコレラの扱いに比べると、かなり緩めますよと舵を切りました。

具体的に見ていくと・・・
▼施設立ち入りのため、全員検査体制を必要に応じて検査に変更
▼濃厚接触者の監視体制:濃厚接触者特定せず
▼陽性者の隔離:基礎疾患なし、軽度の場合は自宅でセルフケア
▼感染防止によるエリア規制:高リスク地域などの指定せず
このように8日、変わりました。これが中国の状況です。














