初めての“火入れ”

この春、弟子入りした坂東さんは、「菊練り」と言われる粘土の練り方を教わっていました。粘土内の空気を抜いていく、基本的な作業です。

坂東さん「菊練りは毎日30分練習しろと言われていて、いつもこれが習慣。結構大変」

大堀相馬焼職人・根本清己さん「私が今まで培ってきたものを教えることは隠すことも何もないから、すべて教えていこうかなと思っている。頑張ってやってくださいとしか言いようがないかな」

4月9日、年に一度となる登り窯の「火入れ」が行われました。坂東さんにとっては初めての「火入れ」。近藤さんの一挙手一投足を真剣に見ています。

坂東さん「初めての経験で初めて見るのでわくわくしています」

いよいよ窯に火が入ります。

近藤さん「いよいよ今年もですね。いい作品をいっぱい焼き上げたい」

炎が徐々に大きくなります。

坂東さん「圧倒されています、炎に」

窯の温度を見ながら薪を入れるタイミングを図ります。

そして翌日、窯の温度は1000度を超えました。炎に包まれた陶器は徐々に輝きを増していきます。

近藤さん「見て自分で体感する。この熱さ、最終的には1200から1300度近い熱さになるわけだから、その熱さを体験するだけでも違うと思う」

坂東さん「この登り窯もどんどん減っていっているので、私も独立したあとに登り窯を建てて作っていけるような大きな窯元になりたいです」