第79回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品された映画「急に具合が悪くなる」で最優秀女優賞を受賞した、岡本多緒さんとヴィルジニー・エフィラさん、そして監督の濱口竜介さんが日本記者クラブで会見を行いました。
会見冒頭に、この受賞について岡本さんは〝全く現実味は湧いておりません〟、エフィラさんは〝本当に幸運だと思いました〟と素直な現状を告白。そしてエフィラさんの挨拶を聞いた濱口監督は〝ヴィルジニーに「ムシュー」は着けなくて良い、「竜介」でとお伝え下さい〟と、気さくな一面を覗かせました。
濱口監督は〝私にとっても映画の中心は俳優〟〝スタッフ全員の力が集まって、他の俳優たちとの相互反応もあって二人の輝きに繋がった〟〝それをカンヌの観客と審査員が受け止めて認めて下さったのが大きな喜び〟と語りました。
そして、この映画が宮野真生子さんと磯野真穂さんという二人の学者の往復書簡を原作にしたことについて、濱口監督は〝知的に感情的な領域を切り出していく。強いエモーションがそこにはあって、自分自身が映画で追い求めていたものがあった〟と感銘を受けて映画化を進めたと明かしました。
エフィラさんは濱口監督との映画製作について〝映画の完成を目指して撮影するのだけれど「色んな人が共に生きるための準備をしている」ような場だった〟と振り返りました。脚本の読み合わせでは「感情を入れない」という濱口監督ならではのアプローチに驚きながらも、物語と人物像の深みに触れていく中で〝神秘的なものを探りに行くような感覚があった〟と振り返りました。
そして岡本さんは、受賞した瞬間には〝(この受賞が)日本人初だということは毛頭にもなかった〟さらに〝それの意味やプレッシャーには現実味はないけれど、皆さんがそれで嬉しいとか誇らしいと言ってくださることに感激している〟と心中を明かしました。
さらに、自身がモデルを務め始めたときのことを振り返り〝一番好きな瞬間は、色んな服に着替えてヘアもメイクもプロに作ってもらって「自分じゃない誰かになったような気がする」とき〟と語りました。雑誌の撮影やランウェイでも、その設定や背景に合わせて演じることがあることなどを語り〝演技をさせて頂いたときに、自分の好きだったものがもっと広がる〟〝自分の身体的なものをもっといかして表現することがすごく楽しい〟と、身体表現の醍醐味を実感してきたことを明かしていました。
【担当:芸能情報ステーション】














