■「人間形成」を掲げる26歳の新指揮官
「俺が思っている陸上競技というものは、まず人間がしっかりしていないとできない。だからこの部活を通して、まずは人間を形成してほしい」
初練習の日、選手たちにそう語りかけたのは、新たに監督に抜擢された川口航士郎さん(26)だ。
川口監督自身、山形県の陸上強豪校・東海大山形高校時代に全国高校駅伝に2度出場し、山梨学院大学では4年生の時に副主将として箱根駅伝7区を走った生粋の実力者である。

大学卒業後は働きながらコーチを務めてきたが、今回、新設チームの監督として白羽の矢が立った。
部活動が消える時代。そんなどうしようもなく寂しい時代だからこそ言う。「全国の舞台で戦う楽しさや誇らしさは一生の財産になる。それを選手たちにも味わってほしい」。
箱根路を知る若き指揮官。不安と期待が入り混じりながらも、スタートの瞬間、確かな情熱が感じられた。















